政略結婚はじめました

「は…はじめまして、妻の華です」


緊張しながら深くお辞儀をした



賢治にベッタリだった女性達を除き周りにいた人達からは驚きながらも祝福の声でいっぱいだった



広い会場を周り賢治の知人には一通り挨拶を終え小さく息をついた



「俺、まだ挨拶してくるから華、少し休んでな

ここの料理は星を取った一流のシェフの料理だから美味しいと思うよ」



奥のビュッフェを覗くと確かに美味しそうな料理が並んでいた


「うん」


美味しそう！！

満面の笑みで返事をし賢治と離れた


料理をお皿に盛り夢中で食べていると後ろから私を呼ぶ声がした


「…は、華？」


何も気に留めず生ハムを咥えたまま

「ん？」

と振り返ると、そこに立っていたのは