「…なんか喋ってよ。」



「何を?」



「そう言われても…うーん、」



白崎が笑う。



うん、それだけで嬉しい。



バカ?単細胞?



そんな事は重々承知の上。




「はい、」



そんなとき、白崎があたしの手のひらにキャンディーを乗せた。




「…懐かしい。なんか、」



前にもくれたよね?



あの時はすれ違ったりしたけど、今はいい思い出かな?