「はいはい。寝るのは、着替えてご飯食べてからだ」


ベッドから立ち上がったライアンは、私のクローゼットを勝手に開けてパジャマを取り出した。


そのパジャマをベッドに置き、私をそっと起こす。


そして私が着ているジャケットのボタンに手をかけた。


「ちょっと、やめてよ」


「あ?今にも目閉じそうな奴が何言ってんだ」


そう言ったライアンは、パッと私が着ていた服を脱がせパジャマを着せた。


「30分したら起こす。それまで寝てろ」


「う~」


恥ずかしさのあまりベッドに顔をうずめた私の頭をなでて、ライアンは寝室を出て行った。


「もー最悪」


ライアンとはキス以上の関係だけど、でもやっぱり着替えさせられるなんて恥ずかしすぎる。


足をバタバタさせてドキドキを抑えようとしたけど、それもそのうち疲れてきてしまい、いつの間にか眠りに落ちていた。


「美亜、起きろ」


それからどれくらいたったか分からないけど、ライアンに声をかけられ体を揺すられた。