「そっか。美亜のこと考えてくれて、ありがとう」


「いえ。当然ですから」


食事を食べ終わると、デザートが運ばれてきた。


私とママは、クリームブリュレとチョコレートケーキのセット。


パパとライアンはあまり甘いものを食べないから、紅茶だけ。


私とママが甘いもので幸せを感じてる間、パパとライアンはずっと仕事の話。


私よりライアンの方が社長に向いてるんじゃないかって、たまに思うときがある。


頭の良さもそうだし、何より人を惹きつける魅力がある。


そんなライアンがいるから、私は社長をやってけるんだと思う。


「じゃあ、午後も頑張ってね」


「うん」


ママの言葉に頷いて、ライアンと車に戻る。


「ねえ、ライアン。今度はライアンの家族に会いに行こうね」


「ああ」


大切な家族がいるから、私は何でも頑張れる。