「キャッ!」


そしてパソコンを打とうとした瞬間、ライアンに椅子を半回転させられてしまった。


「ちょっと、何する……んっ」


ライアンの顔が近づいてきて、急にキスをされる。


「甘くなっただろ?」


そう言って二ヤッと笑ったライヤンは、コーヒーカップ片手に給茶室に向かった。


「バカ、ライアン!仕事中はそういうことダメって言ってるでしょ!」


「俺がキスしたいって思ったらする。それだけ」


給茶室に向かって叫ぶ私に、ライアンは冷静な声で返事をしてくる。


「そんなこと言うと、秘書クビにしちゃうからね」


「秘書をクビになったって、美亜は俺から離れられないだろ?」


「うっ……」


図星を刺されて、言葉が出てこない。


「はい、新しいの入れましたよ。俺の大事なお姫様」


そう言いながら私のところに戻って来たライアンが、そっと私の唇にキスを落とした。