秘密な花嫁~旦那様は秘書!?~

「じゃあ、行くぞ」


「うん!」


ライアンが運転席に乗って、車を発進させる。


しばらくすると、パパとママと約束をしているホテルに着いた。


ライアンと手をつないで、パパとママが待っているホテルのレストランの入口に向かう。


「あっ!パっ……」


パパとママの姿を見て思わず声を出してしまいそうになったけど、周りに人がたくさんいたことを思い出してなんとか声を抑える。


それでも久しぶりに二人に会うから、なんだか嬉しくなって早足になってしまった。


「美亜、そんなに急がなくても二人は逃げないぞ」


「だって……」


「お前はほんと、二人が好きだな」


「パパとママだけじゃないよ。美心ちゃんのことも好きだし、ライアンのパパとママも好きだし」


そう言うとライアンは、私の頬にキスをしてきた。


「ちょっと。こんなところでやめてよね」


「しょうがない。美亜がかわいすぎるから悪い」