そう私に宣言したライアンは、元々頭がいいこともあって、大学に復帰してから卒業に必要な単位を最短で取り、主席で大学を出て行った。


ライアンが通っていた大学は頭の良さはアメリカでも上位のところだったから、これにはすごく驚いたっけ。


その後ライアンは、弁護士の勉強をするといってロー・スクールに通い始めた。


3年でロー・スクールを卒業したライアンは司法試験を受け、見事弁護士の資格を取得。


私と日本に来るまでの間、弁護士の仕事をしていた。


私も頑張ってライアンが通っていた大学を卒業してアメリカで数年働き、パパの仕事を継ぐために日本に帰ってきたわけ。


ライアンとは、私が高校を卒業し日本に帰ってくるまで、ライアンの実家で一緒に暮らしていた。


といっても、ライアンのパパとママは映画の撮影とかファッションショーで忙しかったから、二人で住んでるみたいだったんだけどね。


アメリカでの生活は、勉強は大変だったしパパとママと離れて寂しかったけど、ライアンがいてくれて本当に心強かった。


最初は、変な人だって思った。


でも、ライアンのストレートな愛情表現にいつの間にか惹かれていた。


私が大変なときに、いつも支えてくれたライアン。


強引だけど、優しくて、甘くて。


大好きなライアン。


今となっては、ライアンは私にとって無くてはならない人なのです。