「澤村さーん」

「はい?」

「教室行かんと?」

「あーうん」

「なんで来んとー?」

「うーん、いろいろ」

「ふーん…おっ!よっ!」

私の名前は岩本 聖志瑠。
中学3年生の受験生。
中2の頃からグレはじめ、今ではカウンセリング室に通ってる。
10時〜12時の間に学校に行くのがあたりまえになっていた。
もう教室には1年以上行っていない。

いきなり私に話しかけてきた。同学年の男2人。
1人は知ってる、もう1人は知らない。

「俺のこと知らんと?」

『うん、臼井は知ってる』

「松永 慎哉!覚えとけよ!」

『うん』

「じゃーな!」

ガラガラガラガラ
・・・・・

『なん?あの人?笑』

「あれ、慎哉だよ」

そう言ったのは同じカウンセリング室に通ってる市島沙奈3-5。
市島さんは、はっきり言って私いじめられてます。って雰囲気。
だから、私と真逆の性格。苦手な人の1人。

『知っとると?」

「うん、去年クラス一緒やった」

『あーね』

「うちと一緒のクラスやん…」

そう言ったのは澤村 愛3-4。
去年、一緒のクラスで給食をたまに持って来てくれてた。
背は低く、メガネが似合っている。
愛ちゃんも地味な方で私と真逆のひと。
はっきり言って嫌いだ。

『ん、そーやん(笑)ちょこちょこ来そうやね』

「うん」

そこで話は終わり、長い50分が終わった。

「おーーっす!」

『ん』

「お前、名前なんていうと?」

『秘密さ!』

「は!何でやって!」

『なんででもー』

それから他愛もない話をして、教室に戻って行った。
あ、そーいえば!

「何やろねー、あのひとたち」

そう口にしのは、山田 優梨3-1。
優梨も地味!きっと教室に行ってもイジメうけるかな?って雰囲気。
体格がデブ。いまどきで言うとポッチャリってやつかな?
自分のコトばかり話してくるから、はっきり言ってウザい。
昨日、聞いた歌とかさ?どーでもいいわ!

『うん、びっくりしたね(笑)』

「うん、でも楽しくなりそうだよ!』

「そーだね!」

それから、毎日彼らは遊びに来た。