―――プシューッ
目の前にバスが止まってそれに乗り込む。
バスの奥に行くにつれて俺の心臓の鼓動が激しくなっていくのがわかった。
「おはよう。」
「はよ。」
今日は未那しかいなかった。
未那の隣の席は、今日は俺の特等席。
「座る?」
言われなくたって、俺が「座っていい?」って聞いてたよ。
俺は未那の隣に座って一度深呼吸をした。
「え?どうしたの?深呼吸なんかしちゃって。」
「あ、いや。まぁ、さ。」
隣で「なぁにぃ?」と聞いてくる未那。
その表情は子供らしさ満載で、俺の心をくすぐった。
「あのさ、未那。」
「なに?」
今日は、聞くんだ。
そう決めてここに来たんだから。
「質問なんだけど」
「あ、私も質問したいことあったから、一緒だね。」
「・・・え?」
「あ、どうぞ。雅から。」
まさか未那からも俺に質問があるなんてそんなこと、想定外に決まってる。
俺の頭の中が「その質問って何?」という言葉で埋め尽くされていく。
「雅?」
「あ、いや、未那からどうぞ。」
あちゃぁ・・・。


