「わりぃ、紗奈。今日は送ってやれねぇけど、また明日な!」
「別に子供じゃないんだから帰れます!直登って過保護?」
「ちげぇよ!まぁ、いいから!」
「お前らこんな道のど真ん中で・・・」
「じゃぁな!」
「直登がうるさいのよ・・・」
「え!?」
「もぉいいから!じゃぁね!」
紗奈がスタスタと帰っていくのを見えなくなるまで見送って、っていうのは俺じゃなくて直登の方。
こいつ、かなりのゾッコン?てやつ?
それから俺と直登は今にも沈んでしまいそうな太陽を見ながら河原の土手に座って話をした。
「雅、今日練習絶好調だったじゃん。やっぱ、俺のおかげ?」
「・・・そうかもな。」
「うわっ、認めた!」
「わりぃかよ!」
「いやぁ、にしても俺さすがだわ。」
「おいおい。」
最初はこんな感じで今日の部活の出来具合やら、直登の自慢やらを話していた。
まぁ、今日の俺の出来具合は、直登のおかげといえばそうだろう。
きっと、今まで通りの俺だったら、今朝のことを気にかけてまたメンバーに迷惑をかけていたと思うから。
でも、直登に話したことで俺の中でなぜか、そこまで大きなことにとらえることがなかった。
今なら言える。
直登、イコール。
「直登って俺の親友だろ?」
「まったぁ。今日の雅ウザいくらいキモい。」
「はぁ!?直登の方がデレデレ過ぎて恐ろしいわ!」


