「じゃぁな。明日はちゃんとすっから。」
俺はその言葉を、今一度自分に言い聞かせる分も含めて、紗奈に伝えた。
「頑張ってよ、雅。直登にも一応言うけど、時々ミスしてるの目立つからね。」
「さすが、紗奈。ご名答。」
「何がご名答よ、まったく。じゃぁ」
「俺、紗奈送って行くわ。」
「「はい!?」」
今度は紗奈と声がハモりながら声を上げた。
「いや、俺そっちに用事があるんだわ。だから必然的に行くことになってる。」
「んな話今まで聞いてねぇぞ?」
「今、言ったからな。」
「もっと早くに言えばいいじゃない。」
「別にいいだろ?」
「・・・・・・」
「っつうことで、また明日な、雅。」
「・・・了解。」
「えっと、じゃぁ雅、気をつけて帰ってね?」
「俺は子供じゃねぇし。じゃぁなっ。」
手を振りながら、俺が帰る道とは違う道を二人が帰っていく。
で、俺はそこで確信したわけだ。
だから、俺は直登の背中に小さな声で「頑張れ」って呟いた。
そういうことなんだろ。
遠まわしに俺に言おうとしてたこと。
「そっか、そっか。そういうことですか。」
何かむかつくけど、そういうことなら仕方ねぇよな。
「俺も、しっかりしねぇとな・・・」
家に帰りながら、また頭の中を未那のことでいっぱいにしていく俺。
結構変態だな、俺、とも思いながら。


