風呂から出て、洗面所の前に立つ。
スエットを着てあることに気付く。
目の前には一枚の鏡。
そこに映る自分の顔。
そこには、頬を真っ赤にした俺の顔があった。
「・・・風呂そんなに熱くなかったのにな。」
なんでこんなにも顔が赤いんだろうか。
「やっと見たか。」
そこに来たのは一輝。
今度は一輝が風呂に入る番らしい。
「やっと見たかって、洗面所だし、故意で見たわけじゃねぇよ!」
「で、その顔。わかったのか?」
「風呂が、熱くなかったけど熱かったんだろうな。」
「違うな。さっきからその顔を俺は何回も見てたぞ。」
「は!?一輝いつからここにいたんだよ。」
「部屋で、何度も!」
部屋で、ってことはさっき俺と一輝が話してた時か?
なんでそんなときに俺の顔が赤かったんだよ。
別に熱があるわけでもねぇし。
そして、一輝が言った言葉に、俺は完璧にフリーズすることになった。
「兄貴がお姉さんのこと話してるとき、嬉しそうな顔で、頬真っ赤にして話すんだよ。」
「はぁ!?そ、そんな自覚全然ねぇぞ!?」
「事実だって。今までも、風呂ん中で考えてたからこのままなんだろ?気づけよ。」
そんなこと、言われましても・・・!?


