こういう時はいつも通りじゃなくてもいいと思うんだけどな。
俺らはそれぞれの楽器を持ち、練習を始める。
俺と陵はギターで合わせながらやっていく。
ドラムの直登、ベースの紗奈は今は各々で練習中。
練習開始から1時間くらい経ったとき、できるところまで合わせてみることにした。
きっとボロボロだと思うけど。
周りのバンドはやっぱり、昨日のうちにだいぶ出来上がってて、家でも練習してきたっぽいし。
だから一番遅れてる俺らは焦ってるってわけだ。
俺が歌いながら後の3人もそれに合わせて音を奏でる。
けど、誰かがおかしい。
「なぁ、陵。ここ弾いてみ?」
「んあ?ここか?」
・・・・・・やっぱり、お前か。
「陵、そこはもっと伸ばしてくんねぇと、ここで俺と合わねぇ。」
「あれ?俺伸ばしてなかった?」
「短かったな。」
「わりっ。もっかい頼む。」
たまにこうやって注意とかしながら徐々に流れを掴んでいく。
そして、今日の部活は終わり。
こうやってやってると時間ってあっという間なんだよな。
もっと時間がほしいって思うけど、仕方ねぇよな。
俺たちは帰る準備をして、それぞれに部室から出て行く。
俺も家で練習をするために、ギターを背負って部室を後にした。


