我ながら、なかなかの歌詞ができあがったと思う。
俺が考える歌詞は、いつもその時の気分を歌詞として書いている。
今回はちょっと暗いような気もするけど、メロディー次第で変えることができると思う。
そこも、俺の腕次第だけどな。
『雅、やっぱりすごい。』
ケータイの向こうで紗奈が俺のこの歌詞を絶賛してくれた。
紗奈はいつもこうだ。
俺の作った曲をこうやって一番に褒めてくれる。
誰よりも先に、俺に感想を言ってくれる。
それを聞いて俺もまた一段とやる気になる。
「さんきゅうな。てか、今日はまじで色々とごめん。」
『いいよ。私こそおかしかったんだから。雅の・・・せいじゃない。』
「何かあったら言えよな?何回も言うけどさ。」
『ありがとう・・・。また明日ね。メロディーもちゃんと仕上げてきてよね?』
「了解。じゃぁな。」
『ばいばい。』
プツッ―――と通話を切る音がして、俺はケータイをとじた。
今度はギターを抱えて曲を考える。
歌詞が暗めだし、どうにかして少しでも明るくしたいよな。
暗いなら明るい歌詞にしたらいいんじゃねぇのか、ってあいつらに言われそうだけど。
そんなこんなで、数時間後。
何とか歌詞にあうメロディーも完成した。
これで、明日の部活の準備は万全。


