明日からはいよいよ、最後の学校生活を過ごすことになる。
卒業式まで日にちがない。
それまで、いい思い出をたくさん作ろう。
紗奈や直登、陵と。
もちろん、未那とも。
「帰りたくないけど、帰るぞ。」
「・・・うん。」
「そんな顔してもだめだ。・・・またメールでも電話でもしてやるから。」
「うん。明日から学校だよね?」
「おう。未那もだろ?」
「うん。また、バスで会えたらいいね。」
「だな。じゃぁ、また。」
「またね。」
未那の見送りを受けて、俺は一人家に向かった。
「ただいま」
「あら、お帰り。」
母さんが出迎えてくれたわけだけど、それ以上は何も言われなかった。
どこまで気を遣ってくれるんだか。
「さんきゅ」
「え?」
「なんでもねぇよ。」
自分の部屋に向かい、荷物を下ろした。


