髪から雫が滴っている。
「ちゃんと髪、乾かしてから来いよ。風邪引くぞ。」
「うん・・・ふぁ~、眠い・・・」
確かに、なんだかんだで一番疲れてるのは未那だと思う。
イチイチ反応するし、泣くし、叫ぶし。
「寝るか?」
「ん~・・・雅、ソファで寝るの?」
「ここしかないだろ?」
未那は寝室でベッドで寝るとして、俺は結果ここだろうな。
トイレはありえねぇし、風呂場も台所もなしだろ。
「・・・一緒に寝る?」
「はっ!?」
「あ、べ、別にそういう意味じゃなくて!・・・ベッドは一つだから、隣で一緒に寝るかなって・・・。」
「え、あ、そりゃわかってるけど・・・」
こんなとき未那の隣で寝たりなんかしたら、俺・・・大丈夫か?
「雅が嫌ならいいけど・・・」
「嫌じゃねぇけど・・・」
「・・・じゃぁ一緒に寝る?」
「・・・・・・」
返事に困っている俺の顔を覗きこむ未那は、まるで俺を誘っているかのようで・・・。
って、違うよな!?
「未那、誘ってんじゃねぇよな?」


