カチャッ――――――
静かな空間に、俺と未那はいた。
「意外にきれいなんだね?」
「意外、は余計。適当に座って。」
意外にきれいと言われたものの、よく見れば散らかっているこの部屋。
こっそりと片づけながら、俺たちは適当に座った。
机を挟んで向かい合わせ。
時計の秒針がカチッ、カチッと進んでいる音がやけに大きく聞こえた。
「あ、ギター。」
未那が指差しながら言ったその先にあるのは、俺の相棒。
「そうそう。あ、そういえば未那が海外に行ってから、何曲か新曲を作ったんだ。」
「えっ、聴きたい!」
「やだよ。」
「え~・・・けち。」
「いや、うそうそ。俺のお気に入りの曲。」
「え?」
「それだけ聴かせてやる。」
ギターケースからギターを取り出す。
受験やらなんやらで、なかなか触ってやれなかった相棒。
ホントに久々に触るんだよな。
弦を弾くと、やっぱりチューニングが必要だった。


