ゴクッと飲み込み、子供っぽい表情の未那に「うまい」と告げる。
「ほんとっ?よかったぁ。」
本当にうまい。
そして・・・可愛い。
俺はこんなキャラじゃないはずなのに、頬がどんどん熱くなっていくのがわかる。
この二年間、未那への想いは思い出としてしまっていたはず。
でも、それはワインのように、倉庫の中で熟成されていたらしい。
未那のことを思う気持ちは、二年前に比べてさらに大きなものになっていたんだ。
で、ついでに言えば、俺自身も成長したらしい。
いろんな面で。
「未那、抜けるか。」
「あ、うん。」
母さんも、一輝と雪ちゃんも、未だに盛り上がっている中、俺たちはこっそり抜けることに。
話をしたいと言っていた未那のために、俺は未那を俺の部屋に呼んだ。
帰って来ている途中に言ったものの、実はさっきからずっと気にしていた。
俺の部屋、でいいのか。
でも、他に二人で話せそうな部屋はないし、仕方ないと自分に言い聞かせた。
カチャッ―――っ
「どうぞ。」
「どうも。」
俺が自分の部屋に女の人を入れるのは、紗奈以外の人では初めてだ。


