未那は笑顔で答えたけど、雪ちゃんはまだ台所にいて「あのっ、これは」と母さんを呼んで楽しそうに準備を続けていた。
そんなに楽しいもんか?
手伝い、が。
にしても、こんな料理、母さんが一人で考えられるわけねぇ。
材料の切り方から盛り付け方まで、どこかのシェフが作ったみてぇだ。
「雅?」
「んあ?」
「大丈夫?ボーッとしてるけど。」
「あ、あぁ。俺の母さんがここまでできると思わなくて。」
「失礼ね!でも、確かにそうよ。」
タイミングよく、母さんと雪ちゃんが一緒にこっちに戻ってきた。
確かにそう、って認めてるけど・・・じゃぁなんでこんなに豪華なんだよ。
「未那ちゃんがいろいろ教えてくれたのよ。」
「未那が!?」
「失礼しちゃう。私、これでも専門の類なのよ?」
「専門の類?」
「そういえば、言ってなかったっけ?私、パティシエになりたくて専門学校に入ったのよ。」
「はぁ!?」
そんな話、今までに一度も聞いたことがなかった。
確かに、そんなこと聞こうとも思ってなかったけど。
ってか、マジですか!?


