俺に背中を向けたまま謝る未那。
そりゃ、こっちを向きづらいよな・・・。
俺だって、多分、今・・・顔が真っ赤だ。
両方の頬が熱くて、右手で顔を隠してしまう。
未那はいまだにこっちを向いてくれない。
そろそろ、寂しいんですけど。
「なぁ、み」
「雅・・・」
ちょうど声がかぶって、またお互い気まづくなる。
「あ、のさ。俺、ちょっと電話してもいいか?」
「え?」
ゆっくりとこっちを向きながら「あ、どうぞ・・・」と言う未那。
俺はケータイを取り出し、ある人に電話をする。
そろそろ、電話しないと・・・ヤバいよな。
プルルルッ、プルルッ―――
「あ、もし」
『雅!今どこにいるの!』
「うるせぇよ!そんなに大声で言われなくても聞こえるっつの!」
『早く帰ってこないと料理ができないでしょ!もうすでに暗いじゃない!早く帰ってきなさい!』
「わかってるよ!ってか、お客、一人呼んでいいか?」
『お客さん?』
俺が電話した相手は、母さん。
さすがにしびれを切らしていた。


