『未那』という文字の下に『通話中』の文字・・・。
そして、智さんはそれを自分の耳元に持って行き「OO公園。あとは何とかしなよ、未那」とだけ言って、電話を切った。
「さて、じゃぁ俺は帰るよ。あ~ぁ。俺ってすげーいい人。」
「ちょ、ちょっと待って!?いつからすか!?」
「ん~雅くんが語りだしたときぐらいから聞いてたんじゃない?」
「智さん!!」
「俺が未那にしてやれるのはこれくらい。あとは、二人でなんとかしなよ。」
「な、なんとかって、そんな無責任な!」
突然のこと過ぎて俺の頭はパンク寸前。
今の俺の話を未那が全部聞いていたとすれば・・・かなり、ヤバい。
「じゃぁね、雅くん。」
俺の頭が整理、理解できていないまま、智さんは帰っていった。
この状況って、どういう状態だ!?
とにかく俺はアタフタするばかり。
ほとんど日が落ちて、薄暗くなってきている。
と、とにかく帰ろう。
帰って、整理しよう。
母さんも待ってるし、帰ろう。
荷物を持って、ベンチから離れた時、こっちに走って向かってくる人が見えた。
それは、見間違えるはずがない、俺が会いたいと思っていた人・・・。
息を切らして肩で息をしながら、その人は、俺の目の前に立つ。


