俺の様子を探りながら、一つ一つ聞いてくる智さん。
未那の元彼でもある智さんに、そんな事を正直に言っていいのか・・・。
「未那が海外に行くって言ってきたとき、俺に言ったんだ。」
「・・・え?」
智さんが話してくれたのは、あの日。
未那が智さんに『話がある』と言って、呼び出した日のことだった。
――――――未那が俺の目の前で口にした言葉。
それは、俺も、あらかた予想はしていたことだった。
『智、別れよう。』
『・・・それが未那の答え?』
『うん。私の、私なりの答え。』
『・・・雅くんだろ?』
『えっ・・・』
一瞬で未那の表情が変わった。
『あの時の未那を見て、薄々思ってた。』
それは、俺が未那と一緒にバスに乗ったとき。
雅くんの顔を見て、きっと雅くんは未那が好きだ、と。
未那はきっと、雅くんのことが好きだ、と。
『・・・雅は、関係ない。』
それでも未那は、俺に自分の正直な気持ちを隠した。
でも、今まで未那の彼氏をしてきた俺は、未那の中身なんてお見通しだった。
って言っても、俺は遊んでばっかりだったけどな。


