未那の泣き声だけが俺の耳に聞こえる。
それでも、未那の気持ちは分かった。
泣いてもらえるくらい、悩んでもらえるくらい、好きになってもらえるっていいな・・・。
「さて。未那、明日も学校だろ。俺もだけど。智さんと話しろよ?」
『・・・う、んっ』
「ホントに、俺と未那の立場って逆だよな。」
『ごめんね・・・』
「いや、全然構わねぇよ。・・・未那。」
『・・・何?』
これは最終確認だ。
俺の中で、きっちりと、線を引くための。
「智さんと、うまくやれよ?」
俺が自分で言っていることの意味を、理解させてほしい。
未那、頼む・・・。
『・・・ありがとう、雅。私・・・』
ありがとう、未那。
その言葉で、俺は十分だよ。
俺は・・・『聞く専門』なんだから。
未那の隣にいてやることができるのは、俺じゃないってわからせてくれた。
ありがとう、未那・・・。
『雅と友達になれてよかったよ』
そして、俺と未那の会話は終わった―――。


