少しの間沈黙が続いた。
俺は未那からの返答を待つ。
未那は、きっと、分かってる。
分かっていて、分からないふりをしてる。
そんな偽りの自分は、だめなんだって、気づいてくれよ・・・。
『雅は・・・』
小さなか細い声が俺の耳に届いた。
そのままのトーンで、話が進められる。
俺はその声を聞き逃さないように、しっかりとケータイを握って耳に当てていた。
『雅は・・・大人だね?』
「俺が?」
『うん。私なんかより、ずっと大人だよ。』
「俺は高校生だけど?」
『そうだね。私は・・・専門生なんだよね。はぁ・・・』
ため息が聞こえて、また向こう側が静かになった。
「俺ならついて行く。」
『・・・・・・』
「親の反対も押し切って、ついて行く。好きなんだし、仕方ねぇじゃん?」
『・・・・・・』
「・・・未那。もう答え出ただろ。」
『・・・っ、ぅ・・・つ・・』


