―――あの日、雅たちの文化祭の途中で智から電話があった。
みんなと楽しく話していた場から離れて、電話に出た。
「もしもし?どうしたの?」
『今、どこにいんの。』
「今、雅くんの高校の文化祭に来てるの。」
『文化祭?なんでまた。』
「雅くんたちが部活でライブをするから見に来てほしいって。真広も一緒なんだ。」
『そっか。じゃぁ、邪魔したな。』
「え、そんなことないよ!智から電話がかかってくるの珍しいからビックリしちゃったけど。」
『あぁ・・・』
普段電話なんてしてくることがない智が、珍しく電話をしてきた。
きっと、何か用事があって電話してきたのは分かってた。
それに、なんだか少し元気がないような気もした。
「智?何かあったの?」
『・・・未那、話があるんだ。会って話がしたい。』
智の口からそんな言葉が出てくるなんて思わなかった。
智がそんな事を言うってことは、相当大事な話なんだろうなって分かった。
私は電話を切って、すぐに智に会いに行くことにした。
雅たちのところに戻って、理由を話して真広と一緒に外に出た。
「ん~、楽しかったのにな。タイミングが良いんだか悪いんだか。未那の彼氏はっ。」
「ははっ、ごめんね。」
真広と途中で別れて、私は智と待ち合わせたファミレスへ急いだ。


