意味がわかんねぇ。
俺、紗奈に何かしたか?
そんな記憶はどこにもなかった。
俺は仕方なく一人で飯の時間を過ごした。
いつもなら隣でうまそうな弁当を食ってる紗奈が、今日はいない。
隣を見ると、いつもと違う風景がそこにはあった。
教室に戻って5時間目6時間目の授業を受けた。
でも、やっぱり紗奈の姿はなかった。
あいつ、今日一日サボりやがって。
なにやってんだよ。
でも、もう今は紗奈のことを心配している場合じゃない。
カバンを持って、俺は視聴覚教室へ向かった。
さぁて、やっと部活の時間!
俺にとっての最高の時間が始まる。
「こんちわー!」
「「ちわー」」
あいさつをしながら教室に入ると、そこにはもうすでに何人かの先輩たちがそろっていた。
中には一年もチラホラ。
俺は自分のギターの準備をする。
アンプにシールドを刺して、弦をはじく。
この瞬間が最高。
と思ったんだけど、俺が思っていた音がでなかった。


