コホンッ、と小さく咳をしてもう一度聞き直した。
今度はちゃんと言えました。
『あ、うん・・・。』
さっきまで笑っていたのに、一気に静かになってしまった未那。
やっぱり、何かあったんだろうな・・・。
「話せることなら話してくれたら、俺は聞く専門な訳だし。話したくないならそれはそれで、俺はそっとしとく人になる。」
『・・・ありがとう。』
「うん。」
また二人の間に沈黙が続いた。
俺からは何も聞かない。
未那が言ってくれるまで、静かに待っていた。
メールとは少し違って、未那の今の状況が推測しやすかった。
ほんの少しだけど、今はきっとすごく悩んで、苦しんでるんだ。
そして、やっと未那が口を開いた。
『あのね・・・。こんなこと、雅に言うことじゃないのかもしれないんだけど、聞いてくれる?』
「おう。聞くことしかできないんだし。」
『うん、それでいいの。ありがとう。』
そして、未那があの日、俺たちの文化祭から帰った後のことを話してくれた。
俺はただ、未那が話していることを静かに聞いていた。


