コーラのふたを開けて一口飲む。
その間に未那がまた自販機にお金を入れた。
そのとき、なぜか俺を見た。
「・・・ん?なに?」
「いや、もう押さないよね?」
「プハッ―――っ。俺、そこまで最低なことしねぇよ!」
俺の口の中に入っていたコーラが噴き出た瞬間だった。
「雅、きたないっ。」
「未那のせいだろ!?」
「あははっ、ごめんっ」
ったく、どこまで子供なんだよ・・・。
高校生以下だな。
「あ、未那。これ。」
「え?」
俺は自分の財布からコーラの分のお金を未那に差し出した。
未那は目を丸くしてそれを見ていた。
「どした?」
「え、だって」
「俺、未那におごってほしいって言ってないって、未那だって言っててただろ。だからちゃんと払う。」
「雅、真面目だね。」
「まぁ、そこそこは?」
「でも」
未那は自販機のボタンを押しながら、優しく笑った。


