あいつら、仲良くやってくれたらいいんだけどな。
帰ったときが楽しみだな。
若干ニヤケそうになる顔を何とか隠しつつ、自販機の前に着いた俺と未那。
「どれにしようかな。懐かしいな、高校の自販機。」
「いや、自販機ってどこも同じだろ。」
「私は特別変な思い出とかあったりして。」
「なんだそれ。」
「私がジュース買おうと思ってお金入れたら、隣から真宏や他の友達にボタン押されちゃって。なかなか自分がほしいジュースが買えなかったの。」
ハハッ、って笑いながら話す未那を見ていると、何ら高校生と変わりない印象が強くなった。
これでも専門生なんだよな。
中身は高校生ってとこか?
「これにしよっ。」
お金を入れて、未那が欲しいジュースのボタンを押す。
その前に、俺が欲しいジュースのボタンを押してやった。
「え!?うそ!雅、何してるのよ!」
「んあ?俺はこれが欲しかっただけ。」
受け取り口から出てきたコーラを取って、ピースをした。
こういうことなんだろうな、未那の思い出って。
「もう!酷い!おごるなんて一言も言ってないでしょ!」
「言ってないけど、未那の思い出話とか聞いてたらやってほしいのかと。」
「そんなことも言ってないよ!」
そう言っている未那だけど、言ってることと表情は真逆だった。
楽しそうな未那を見ていると、今日ここに呼んでよかったと思えたんだ。


