こんなこと、廊下のど真ん中ですることか!?
しかも、自分のクラスの真ん前で。
「ははっ・・・ぁははっ」
「「ん?」」
「未那、さん?」
「あ、ごめんっ、面白くて。」
「未那、ごめん、お手洗い込んでて・・・って、どしたの?」
「あははっ、真宏、高校生っていいねっ」
俺と直登がジャレ合っているのを見て、どうやらそれが未那のツボ、だったらしい。
俺と直登は顔を見合わせて、やっと離れた。
それから、俺たちはいったん校舎から出て、中庭に向かった。
ここは広いし、割と人も少なかった。
「あ、あそこ空いてるけど、座る?」
紗奈が見つけてくれた木製のテーブルベンチに、俺、紗奈、直登と未那、真宏さんの三対二でテーブルを挟んで向かい合って座った。
「高校生ってホントに楽しそうだよね。さっきのライブもよかったよ。」
「あ、マジすか!俺ら今日最高にいい演奏できたと思っててっ。」
「直登、ガッツキすぎ。」
「え?!んなことねぇよ!別に!」
「直登くんは、ドラムだったよね?私には絶対無理だわ。」
「案外簡単ですよ!」
「何が案外簡単、だよ。最初の頃こそ手と足が一緒にしか動かなかったくせして。」
「そ、そんなこと!ってか、雅だって最近は失敗しまくってただろ!」
この席、最悪です。


