「直登より、最低でもない。」
「なんで俺より!?」
「あ、そうそう未那。紹介しとくと、左から直登、紗奈、陵。さっきの俺のバンド仲間。」
直登の言葉を無視して、未那に三人の紹介をした。
まぁ、かなりザックリだけど?
「あ、私は栄口未那。ってもしかしてみんな知ってるのかな?」
「もちろん、雅から毎日のようにノロ・・・っ」
「え?」
直登の口を押えて、目で訴える。
俺の手でうまくしゃべれない直登は、何かモゴモゴ言ってるけど、そんなことお構いなし。
「初めまして、私は平野紗奈です。未那さん、すごくきれいですね。」
「えっ、そんなことないよ。」
「私なんかと比べたら、というか比べ物にならないですけど。すごい大人な女性って感じです!」
「紗奈ちゃんだって、可愛いと思うなぁ。見てると、高校生に戻りたくなっちゃう。」
紗奈と未那はやっぱり女子同士ってだけあって、会話がどんどん進んでいる。
陵は、って陵!?
「っぷは!雅!」
キョロキョロして見ても、陵の姿が見当たらなかった。
あいつ、ホントに気分屋だな・・・。
と思っていると、後ろから首を絞められた。
張本人は直登以外いないだろうなっ。
「二人ともなにやってんの・・・。」
「「放せっての!!」」
俺と直登のちょっとした組合が始まってしまったわけで・・・。


