「午後からあるよ。あのエプロン着てやらないとだめなんだよね・・・。」
紗奈が軽く落ち込んでいる理由は、もちろんそのエプロンが、ピンクのフリフリだからだろう。
「可愛いと思うぜ?紗奈ちゃん。」
「雅!」
「いでっ!っんだよ、直登!!」
直登も紗奈があれを着るのは反対らしい。
そりゃ、可愛いもんな?
「雅?」
「お、未那。遅くなった。」
後ろから声をかけてくれたのは未那。
未那の隣には、真宏さん・・・の姿がない。
「あれ、真宏さんは?」
「今、お手洗い行ってる。よかった、雅がいて。一人じゃやっぱり怖くて。高校生ばっかりだし?」
「何が怖いんだよ。学生しかいないわけじゃねぇし、一般の人だっているしさ。」
「知ってる人がいないんだから不安になるでしょ!」
「俺にはわかんねぇな~。」
「もう!」
「「「あの~・・・」」」
「「え?」」
隣を見ると、そこには俺の仲間三人が申し訳なさそうに立っていた。
あぁ、そういえば忘れてた。
「わりぃ。お前らのこと忘れてた。」
「雅、なかなか最低だな。」


