直登が肩を小突きながら聞いてくるときは、半分調子に乗ってるとき。
だから俺はそれをグイッと押し返してやる。
「ってぇ。別に照れなくてもいいだろー。」
「誰も照れてねぇよ!てか、これからまた会うし。」
「え!?俺も会えるのか!」
「クラスにいると思うからな。」
「よし!行くぞ!」
俺よりも先に行こうとする直登の腕を引き、「なんでお前が!」と耳元で叫んでやった。
耳を押さえて、床にヘタ~っと横になった直登をよそに、体育館裏を後にした。
「雅ー。私たちも会いたいな、なんて。」
「おう。紗奈と陵はいいぜ。」
「まじか。んじゃ俺も行こっ。」
三人でいったん視聴覚教室に各相棒たちを置きに行った。
視聴覚教室を出ると同時くらいに、廊下の向こう側から猛スピードで直登が走って来た。
「お前らっ、俺、を!置いて行くなよ!?」
息も上がって、最後の方なんか声が裏返ってて。
俺ら三人は大爆笑。
「笑うなよ!」
そして、やっとのことで自分たちのクラスの前に来た。
中を覗くと、そこはまた大勢の人で埋め尽くされていた。
「すげ、な。」
「ホント、人気あるのかもね。」
「紗奈は仕事なし?」


