―――もう意地ばっか張ってないで 俺にその気持ち打ち明けて
俺らで一緒に考えて 何でも解決してこうぜ
俺らなら 何でもできるって思えるだろう―――
…歌い出し、何とか大丈夫そうか。
心の中でとりあえず一安心した。
三人も今は大丈夫そうだ…
『これ以上お前ひとりで、抱え込んで泣いて叫んでるなんて、そんなこと俺が絶対させない、俺がお前を護るから…』
…この歌詞は今、未那に一番言いたい言葉なんだ。
いつか、俺が未那に言える時が来たら、そのときはどんな顔をしてくれるだろうか…
―――近づいてみれば もっとはっきりわかるよ
世界はきれいだって―――
最後まで歌いきって、あとはメロディーだけ。
チラリと横を見ると、間違えそうになりながらも、必死で弦を弾く陵。
すげー練習してきたんだろうな。
紗奈の方を見ると、頑張って笑顔を作って、最高の音を奏でてくれていた。
先輩たちの前で弾いたときよりテンパってない。
本番に強いタイプってか?
直登はドラムの音からして、緊張しながらも一つ一つの音をきれいに出してくれていた。
リズムがすげー取りやすい。
後で感謝だな。


