先輩たちのバンドは、鈴木先輩を筆頭に、最高の曲が構成されていた。
ギター、サブギター、ベース、キーボード、ドラム。
全部の楽器がバランスよく、心地よく俺たち聴く側の心にドンドン響いてくる。
鈴木先輩の声、最高だよな・・・。
俺も、あんなふうにかっこよく歌いたい。
―――未那に、聞いてほしい。
そして、鈴木先輩たちのバンドの演奏が、終わった―――。
「「ヒュ―――っ!!」」
「「鈴木最高―――ッ!」」
「「曲がステキすぎ―――!!」」
いろんな声が飛び交う中、先輩たちが袖に戻ってきた。
「先輩、最高でした!」
「さんきゅっ。雅、ドーンっと構えて行って来い!お前のためにステージ作り上げてきた!」
「え!?俺のためすか!?」
「んなわけねぇだろっ。ジョーク!」
「せんぱーい・・・。でも、頑張ります。」
鈴木先輩のジョークは真面目に驚いたけど、でもそこで笑ったから、さらに緊張がほぐれたような気がした。
「よし、じゃぁいくぜっ!」
「「「おうっ!」」」
一度幕が下げられ、俺ら四人がステージへ。
アンプにシールドを刺そうとした。
でも、その自分の手を見て、思わず笑ってしまった。
「んだ、これっ。ははっ」


