そう思うだけで、俺の心臓は破裂しそうなくらい勢いよく鼓動を打っていた。
「よしっ、そろそろ体育館に行くぞ!一年も二年も三年も、一斉に行けよ。」
部長の声で視聴覚教室にいた全員が、各々の楽器を持って体育館に行く準備を始めた。
「あ、順番だけど、あっちでくじ引きな。」
「「え!?」」
「お?なんだ、文句?」
みんなが驚きの声を上げたのを、文句だと思っている部長。
いや、文句じゃなくて・・・。
「それって、一年が一番最初に出るとか、三年がトリになれないとか・・・大丈夫なんすか?」
「くじの方がおもしれぇじゃんっ」
白い歯を見せながら子供っぽく笑う部長に、これ以上は何を聞いてもだめそうだと、そこにいた誰もが思った。
俺らは体育館裏に行って、人数確認をした。
っつっても、どこのバンドも四、五人なんですけど。
この確認必要すか?という俺の心の声を飲み込んだ。
「よし、じゃぁ各バンドのリーダーはくじを引け。」
言われるがまま、部長が用意してくれたくじを引いた。
「・・・二番目。」
俺らは『二番目』のくじを引いてしまった。
二番目ってすげー微妙だと思うけど・・・。
トップバッターどこですか・・・。
すげーうまいとこだったら、俺ら恥ずかしいどころじゃすまねぇかもだぞ。
けど、今更グチグチ言っても無駄なわけだが?
「じゃぁ、順番に幕が下りてる間に準備。」
「お前ら行くぞ〜っ!」
最初の組、どうやら三年生の鈴木先輩のところがトップバッターらしい。
まじかよ。
でも、いよいよ始まるんだな・・・―――。


