こいつら見てると、時間がもったいないような気がしてならないのは、俺だけか?
「お前ら、さっさと着てリハするぞ。」
やっと三人が俺の方を見て「時間!」と気がついたらしい。
俺はこいつらの保護者か?
それからちゃっかりと四人そろって衣装を着て、リハをした。
ライブ開始まで残り十五分というとき、そういえば、と思いだしたように直登が俺に近寄ってきた。
「未那さんから応援メールとか来てねぇの?」
「今か?」
「ってか、もう来てんのかな。」
「なんで直登がそこまで気にすんだよ。お前は、あれ見ろ。」
クイッと直登の顔を、とある方向に向けた。
それを見た直登は絶句。
直登が見たのは、紗奈と鈴木先輩が仲良さそうに話しているところ。
「どんまい、直登。」
白く灰のようになってしまった直登をよそに、俺はそっとケータイを取り出す。
直登に言われたから、っていうんじゃねぇけど、一応気になって・・・。
ケータイを開くと、新着メール一通の文字。
ホントに来てたよ・・・。
『今着いたよっ。すごいね・・・。って、ケータイ見れるのかな?でも、一応ね。じゃぁ、ライブ頑張って!』
未那からのメールは、今から五分くらい前に送られてきたものだった。
未那が、来てくれた。


