SoUnD~僕らの世界~


専門生だったのは意外だったけど、まぁ納得はした。


同じ学生だと思うと若干親近感わくような、わかないような。



・・・可愛いしな。


「雅!」


「お、おう!?」



「だから!・・・雅ってあのタオルを貸してくれた人のこと好きなの?」



俺の頭の中であの人のことを考えていたときに、まさか、そんな話になっているとは思いもしなかった。



人間って怖いな・・・じゃなくて!?



「はぁ!?な、なんでそうなるんだよ。」


「だって、あのタオルって女の人のものなんでしょ?」


「そうだけど。」


「あのタオル見てるときの雅の顔、忘れらんないよ・・・。」



「はい?」



俺の顔?


普通の顔じゃなかったのか?



少なくとも俺はそのつもりでいたんだけど。


「雅・・・嬉しそうだった。」


「お、おう。そりゃ、嬉しくないわけねぇだろ?」



「・・・でも」


「紗奈だって、誰かに優しくされたら嬉しいと思うだろ。」



「・・・・・・」



紗奈が黙り込んでしまった。