ったく、こいつらは・・・。
仕方なく俺はもう一度座って二人に向き直った。
二人の目が俺に向いて、なぜか目をキラキラさせながら話を聞こうとしていた。
「んでそんな目がキラッキラしてんだよ・・・。」
「どうせ、未那さんと何かあったんだろ。お前の機嫌がいいってとことはそういうことだろぉ。」
肩を小突いてくる直登を軽く突き飛ばし、コホンッと咳をした。
「まぁ、確かに、今日・・・未那と話はした。」
「聞いたのか?傷のこと。」
「あぁ。未那が話してくれた。」
「それは、私たちは聞かない方がいいのかな。」
「・・・まぁ、用は彼氏とゴダゴダしてるって。だから、自分で自分を傷つけてきたってことらしい。」
「・・・そっか。」
紗奈と直登が少し悲しげな顔になったのがわかった。
俺だって、きっとさっき未那と一緒にいたときは、こんな顔だったのかもしれない。
でも、そんな顔してたって未那を助けることはできないって思ったから。
「で、俺、思い切って自分の思ってることぶち明けてみた。」
「「え!?」」
「二人、今日ハモりっぱなしだな。」
顔を見合わせて「えー・・・」と言っている紗奈。
「んだよ!」と紗奈からプイッと顔を背ける直登。
なんだかんだでお似合いそうだけどな。
「で、なんて言ったんだよ。『好き』ってか?」
「いや、それは言ってない。」
「じゃぁなんて言ったんだよ。」
「俺が今すぐ未那の心の傷を治すのは、難しいと思うけど、『これ以上傷つけさせないようにすることはできる。ぜってぇそうする。』って。」


