次の日、またあの時間のバスに乗ろうと思ってたら、朝から訪問者が来た。
ドアを開けると、そこには智の姿があった。
『どうしたの?』
『車、車検に出したから今日だけバスで行くんだよ。だから一緒に行こうかと。』
『・・・そう。ちょっと待ってて。』
そう言って私は準備をして智と一緒にバス停に向かった。
会話はほとんどなくて、そのままバスに乗り込んだ。
もちろん、私の隣には智が座った。
今日は、雅が隣じゃない・・・。
なぜかそのとき、私は肩を落とした。
そして、雅が乗ってくるバス停に着いた。
雅が乗って来て、驚いた顔で私たちを見た。
智の紹介をして、智も自分で雅にあいさつをした。
いかにも私が智に、雅のことを話しているかのようにいう智。
でも、今まで雅のことを智に話したことなんてなかった。
だから、そのとき少しだけ手が震えていたことは誰も知らなかったと思う。
智と一緒にバスを降りて、会話もなく学校に向かった。
もう少しで学校に着くっていうときに、智が私に言った一言。
『あの男の子、雅くんだっけ。多分未那のこと好きなんじゃね?』
それを聞いたとき、私の心はなぜか跳ねたの。
でも、私は・・・・・・『智が好き』だから。
『そんなことないよ。ただの友達だもん。・・・私は智だけだから。」
『そっか。』
そう、私は、そうなんだ。


