『智、なんで浮気するの?私じゃ不満?』
つい怒り口調で聞いてしまった。
もう、我慢の限界だった。
何度血を流しても、何度泣いても、私の中の何かは、おさまりが効かなかった。
『あのさ、別に今の俺らの恋愛って、将来に繋がるようなもんじゃねぇじゃん?今のうちに、遊べるときに、遊んでおくことが正解だろ。』
まさかそんなことを言われると思わなかった。
パンッ―――
だから私は、智にビンタしたの。
ビンタしてから思った。
なんてことをしたんだろう、って。
パンッ―――ッ
でも、次の瞬間に私の左の頬に激痛が走っていた。
それは、さっきの私と同じように智が私をビンタしたからだった。
『・・・最低だな。』
それは誰に向かって言ったんだろうか。
一瞬考えたけど、それはもちろん、私なんだから。
それからは、ただひたすら謝ることしかできなかった。
何もかも私が悪いんだ。
智に浮気をさせてしまった私が悪いんだ。
そう、私が、全部悪いんだ。
そう思って生活していくうちに、私の気が楽になっていったの。
なぜだかわからないけど、そう思えば、楽だった。


