「汚ねぇ・・・。」
「一輝!」
俺がお茶を飲んでるときに、そんなこと聞くか!?
しかも、雪ちゃんはそんな俺を見てアタフタしてるし。
恥かしいし!?
「時と場合を考えろよな!?」
「だって、気になったからさ。言っちゃったんだよ。」
「少しは待てただろ!」
「そんなガミガミ言うなよ。雪が怖がってんじゃん。」
「え、いや、そんな、私違いますよっ。」
「い~つ~きぃ!!」
「すみませんって!」
ったく、自分の制服も床も大惨事。
これ、母さんにばれたら怒られるって。
近くにあったふきんで床を拭いて、制服は洗濯機に放り込んだ。
洗濯機をまわして、洗面所を出ようとしたとき、鏡に目がとまった。
そして俺は、さっきの一輝の言葉を思い出す。
いや、ダメだ。
思い出したくない。
思い出したって、今は辛いだけだ・・・。
でも、それはもうすでに遅かった。
「・・・三日会ってないんだよな。」
もう三日も会っていない。
心にポッカリと穴が開いた。
今までは、さっきまでは部活のことでその穴はごまかせていたのに、一度未那のことを思い出すと、その穴はますます広がっていく一方だった。
―――ガチャン。
どうやら雪ちゃんが帰ったらしい。
ってことは一輝も送りに出て行ったんだろうな。


