「秋元先輩。」
「お、どった?」
「・・・選んでくれてありがとうございました。」
「おいおい、雅らしくないな。どうかしたか?」
「いえ、ただそれが言いたかっただけっすよ。」
秋元先輩はキョトンとした顔で「お、おう。まぁ頑張れ。」と言ってくれた。
俺のバンドを選んでくれた、つまり認めてもらえたってことは、すげぇ嬉しい。
それから、最近の俺たちのことをしっかりと見てくれていたっていうこともあって、余計に嬉しさが倍増したんだ。
これからトコトンやってやる。
「雅ー、帰るぞ!」
「おう、今いく!」
俺は先輩たちに頭を下げてあいつらの元へ急いだ。
帰り道、また四人で今日の喜びを分かち合っていた。
「やっぱ俺らやったらできる子。」
「なんか、直登が言うとキモち悪いわね。」
「は!?あんでだよ!?」
もちろん、メインの会話はこの二人。
俺と陵はうしろから静かに、紗奈と直登を優しい目で見守っていた。
陵が家について、直登、紗奈とも別れてそして、今俺は家についた。
「ただいま。」
「お、兄貴!」
「んあ、一輝。あ、いらっしゃい。」
「おじゃましてます。」
リビングには一輝とその彼女の雪ちゃんがいた。
俺は台所に行き、冷蔵庫からお茶を取り出しコップに注いだ。
喉乾いてたんだよなぁ。
「そいや、兄貴の恋ってどうなったんだよ。」
ブハッ―――ッ!?


