「わりっ、なんか、すげ嬉しくて。」
「雅らしくねぇな。このぉっ」
俺の首に抱きついて首を絞めようとじゃれてくる陵。
俺はそれを泣き笑いしながら対応した。
「俺、最初最悪な状態だっただろ?だから、足引っ張ってたし、これで落ちたら俺の責任だなって思ってた。」
「そりゃ間違いねぇな。」
「だから、必死で何とかしようと努力したんだよっ!陵、お前、いい加減離れろ!」
「やだぁ~。なんか、かっこいい雅が腹立つしっ。」
なおもじゃれてくる陵の対応は、マジで疲れるけど、なんだかそれが余計に嬉しさを倍増させた。
「お前ら、傍から見たら気持ちわりぃぞ。」
直登のその一言がかかるまで、俺と陵は・・・戦っていた。
「よーし、決まったから発表するぞー!」
秋元部長の声が俺らの耳に届いた。
先輩の近くにみんなが寄っていく。
視聴覚教室が再び緊張の一色に染まっていった。
「三年が二組、二年が一組」
・・・え?
もうすでに、三組。
って言うことは、一年は、全部・・・不合格?
一年のバンド全員がざわつき始めた。
俺は、そっと肩を落とした。
「一年も一組な。」
部長がその一言を言った瞬間、一年全員が「は!?」と言ったのは言うまでもない。


