「なかなかイイっス。」
ユタカがダメそうに言った。
「そう。じゃあソレで頼むワ」
ヒガシは今、トラックアレンジを完成させた。後はユタカがリリックを乗せて終了だ。
「あぁそうだ!今度、イノのトコでヴォーカルやってたコが来るから、話しといて。どんなカンジの音楽なのかって。」
「そうっスカ」
「名前ナンっつたかなぁ…一回しか見なかったんだケド…確か…リカとかサクラだっけかなぁ…」
「そんなんでよくスカウトしましたね」
「良かったんだよ、ステージ。ウマイってカンジじゃないんだケド…魅せるつーの。そんなカンジ。」
「わかりました。」
しかし、ユタカは信じていなかった。イノのイベントはあの日以来行っていないが、良いウワサを聞かない。誰かが食べ過ぎて死にかけたとか、オンナが行方不明になったとか。そんなトコロで音楽を普通に聞けるハズがない。音楽をバカにするなと今なら言えそうな気がする。ユタカがこんなに音楽に没頭するとは自分ですらわからなかった。こんな風にしたのは他でもないヒガシのせいである。
ヒガシとイノは同い年だった。そして、一方は吉祥寺の、もう一方は高円寺のイベントを開いていた。
ユタカがダメそうに言った。
「そう。じゃあソレで頼むワ」
ヒガシは今、トラックアレンジを完成させた。後はユタカがリリックを乗せて終了だ。
「あぁそうだ!今度、イノのトコでヴォーカルやってたコが来るから、話しといて。どんなカンジの音楽なのかって。」
「そうっスカ」
「名前ナンっつたかなぁ…一回しか見なかったんだケド…確か…リカとかサクラだっけかなぁ…」
「そんなんでよくスカウトしましたね」
「良かったんだよ、ステージ。ウマイってカンジじゃないんだケド…魅せるつーの。そんなカンジ。」
「わかりました。」
しかし、ユタカは信じていなかった。イノのイベントはあの日以来行っていないが、良いウワサを聞かない。誰かが食べ過ぎて死にかけたとか、オンナが行方不明になったとか。そんなトコロで音楽を普通に聞けるハズがない。音楽をバカにするなと今なら言えそうな気がする。ユタカがこんなに音楽に没頭するとは自分ですらわからなかった。こんな風にしたのは他でもないヒガシのせいである。
ヒガシとイノは同い年だった。そして、一方は吉祥寺の、もう一方は高円寺のイベントを開いていた。
