「…じゃあコノままハルカをコッチに戻しても」
「そうねぇ…ダメだと思うワ。だって田口君、何が原因かわかってないだろうし…」
「でもアレはアレで性格の問題でしょ」
「そう!そうなの。アノ田口君じゃなきゃ田口君じゃないワ。」
「そうよねぇ…なんでスキになったかなぁ…」
二人の会議は根本的で、それでいて核心をついていて、だから前進を見せなかった。
そして、結局二人はそれぞれに宿題という形で会議を締め括った。カナはハルカに対し、ユタカの良さを再認識させる。チェスカはユタカに対し、ハルカの指摘を少しでも理解させる。というものになった。
「…ねぇ…テーブルって…」
カナは会議が一段落つくと、目の前の彼女の事を考えてしまった。
「あのテーブル?家にあった。」
「そうよ。でももう信じなくてイイよ。宿題さえ忘れなければ。」
「でも…あのテーブルが…」
「だからイイの!もう。」
チェスカはそう言うと、勢いよく立ち上がって向きを変えた。
「あのっ。連絡は?」
カナが言うと
「また来る。ココ。」
「そうね。でも、生放送とか収録の時は難しいワ…一応、ケータイ番号を…」
そして、第一回作戦会議は終わった。