ハルカはただ自分の来た道を教え、少し体を左に傾けて「アレです。」と、指差した。自分が勤めている事、今ソコから来た事は言わなかった。まして、同じルーツを持つ事など絶対に言わなかった。なぜなら、彼が記憶を蘇らせたから。もう封印をして、脳の中の『因数分解』と同じ引き出しに入れていたのに…