ハルカは心に決めた。明日、市役所に行き、離婚届けをもらい、それにハンコを押すということ。もう我慢ならない。カナにこの事を言うと「ナニゆってんの！ワタシのアノ時のカレなんてもっとヒドイわ！」なんて始まってしまうだろうから、この家を出てから言おう。とも決めた。
ハルカに別れを決意させたのは、彼の浮気でも経済的な理由でも、素敵な男性が現われたワケでもなかった。ただ、単にユタカが好きなのかどうか、わからなくなった。とゆうよりも、ドコが好きだったんだろう？ワタシは…。取り立ててカッコよくもないし、稼ぎもB級の不動産屋の平社員で、これからどうなるかもわからない。魔法にでもかかったのだろうか？
「はぁぁ…」
自然とだが、とても大きく漏れた。
彼はまだ帰らない。11時になる。女の所に寄っているのか？それならばそれでよいのだが、そうゆうワケでもない。結婚してからずっとそうだから。彼の帰りはいつもそのぐらいだ。
さぁ！これから忙しいゾと、意気込み、ハルカは作戦をたてる事にした。