唯一違うのは怪しいテーブルが作った物とゆうことだった。
「具がネギと油揚げだけなのはアナタのせいだからネ！」
そうだ。確かに今、冷凍庫にあるのは凍ったネギと凍った油揚げだけだ。
「買い物に行ってないから・・？」
「そうよ！コレじゃせっかくのウデがふるえないわ！」
「ゴメン」
「いいわ。明日は行ってね。とゆうか、仕事も行きなさい。」
待て！明日・・？明日も彼女がいるのか？聞いてない！
「明日って」
「そう！明日はキチンと朝起きて、会社に行くの！」
いや、そうじゃない！明日もいるのか？いつまでいるんだ？・・君は誰だ？
そして、彼女はテーブルのハルカの席に座った。
「どう？」
「ん、あぁ。いただきます。」
これはどうやら　うどん　だ。普通に　うどん　だ。普通なのだが、ひさしぶりの「普通」は、うまかった。そして、彼女は説明を始めた。
「ワタシはテーブル。たぶん。」
と言って、彼女は手をテーブルに置いた。
「アナタ達がつけてくれた名前はチェスカ。イタリア製だったからアナタが最初につけた名前は「フランチェスコ」。でもハルカがカワイイからって女の子の「フランチェスカ」に変えた。ワタシもそう思うわ。そして、長いから「チェスカ」になった。」
ウン。その通りだ。彼女の言う名前の由来は正解だ。真実味を帯びてきた。そこで、初めて彼女の顔をちゃんと見た。美しくはないが、ウソのない真っ直ぐな表情だった。その顔は誰にも似ていなかった。正真正銘の初対面だった。
「どうして？いや、どうやって？」
「さぁ？それはわからないわ。こんな事が他でも起きているのかしら？明日、聞いてみたら？案外、石間さんの家もいたりして。こんなキレーなテーブルが。」
まさか！・・確かに一家に一人こんなテーブルがいてくれたら、この世の独身男性はウレシイかもしれない。が、そんなはずない！
「何歳なの？」