成り行き上、行かないワケにはいかず、八時に間に合うように電車に乗った。その電車は会社帰りのサラリーマンで座席は占められていた。ユタカは入ってきたドアの向かい側のトビラに寄り掛かるように立っていた。すると次の駅で一人の女性が乗ってきた。ハルカである。ハルカはキョロキョロと周りを見渡し、座席の状況を伺った。しかし、ハルカには空きの席は確認できなかった。ハルカはそのまま入ったトビラに寄り掛かった。当時、まだケータイが今ほどの進化を遂げておらず、電車の中でする事のない二人は、何度か目が合った。だが、互いを意識しあうのはもう少し先の話だ。
電車を降りると、ハルカも降りた。そして、北口改札を目指して歩く。ハルカもそれを目指して歩く。改札を出ると、カナが待っていた。カナは少し気合いが入った格好だった。(まだ春だというのに肩を出し、これでもかと言うくらいに足を出していた。)だからすぐに分かった。
「あ!コッチコッチ!…ってアレ?二人、一緒に来たの?」
その時、初めてお互いの名前を知り合った。ハルカもカナに誘われていたらしく、イベントに向かう途中だったのだ。
電車を降りると、ハルカも降りた。そして、北口改札を目指して歩く。ハルカもそれを目指して歩く。改札を出ると、カナが待っていた。カナは少し気合いが入った格好だった。(まだ春だというのに肩を出し、これでもかと言うくらいに足を出していた。)だからすぐに分かった。
「あ!コッチコッチ!…ってアレ?二人、一緒に来たの?」
その時、初めてお互いの名前を知り合った。ハルカもカナに誘われていたらしく、イベントに向かう途中だったのだ。
